シリーズ特集 #2「若者たちが語るタイアップ機 —次に“来る”タイアップは?—」 | 全日本学生遊技連盟 シリーズ特集 #2「若者たちが語るタイアップ機 —次に“来る”タイアップは?—」  

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イベントレポート

シリーズ特集 #2「若者たちが語るタイアップ機 —次に“来る”タイアップは?—」

「版権」と「台の中身」、新台で気になるのはどっち?

 

もはや現在のパチンコ・パチスロ機の主力と言ってもいい「タイアップ機」。さまざまな版権を使ったタイアップ機がありますが、はたして若者たちはどうとらえているのでしょうか?

今回は学遊連の学生職員に向けて、事前に「パチンコ・パチスロの新台を打つ時、台の中身や仕組みと版権、どちらがより魅力的に見えますか?」というアンケートを実施。

その結果をもとに現在のタイアップ機や、今後あったら面白そうなタイアップ候補などについて語ってもらいました!

▲写真は今回協力してくれた「田中君」「大久保さん」です(左から)。

「版権派」と「台の中身派」で意見はほぼ半々

 

──学遊連の学生職員のみなさんに向けて、事前に以下のようなアンケートを行いました。
その結果、「システムや出玉力など台の中身」が50%、「タイアップしている版権」が45.8%と、ほぼ半々に分かれました。

【質問】パチンコ・パチスロの新台を打つ時、台の中身や仕組みと版権、どちらがより魅力的に見えますか?

 

──大久保さんは「タイアップしている版権」の方が魅力的と回答していますが、これはどういう理由ですか?

大久保:私はあまりゲームなどが得意じゃないというのが前提にあるのですが、どんなにシステムや出玉力などがすごい台を見せられても、心がそれほど動かないかなという感じです。

むしろパチンコを推し活として楽しんでいて、たとえ中身がそんなに面白くなくても好きなキャラクターとかが映っているなら、そっちを打ちたいなという思いでこの回答をしました。

──そういった思いだけで心が満たされるのですか?

大久保:そうですね。推し活と一緒なので好きなものだったら、ランダムグッズを買うのと同じような、勝っても負けても構わないという感覚です。

──一方、田中君は「システムや出玉力など、台の中身の方が魅力的」と回答しています。そう思った理由を聞かせてもらえますか?

田中:最初に打ち始める時って、例えば自分の好きなアニメの台が出るとなったら、ちょっとワクワクして「打とうかな」と思うんです。

でも結局打ち始めた時に、「版権は好きだけど、そのパチスロ・パチンコのゲーム性として面白くないやんけ」みたいなことが、自分の体験の中であったんです。

そういう時に、やっぱり中身を重視するようになってきたのかなと、自分の中では思います。

──最初に「触ってみよう」と思うきっかけとして、版権を否定しているわけではないのですか?

田中:この質問というのは、初見で触れてみようというきっかけになるのが版権かどうか、ということですかね?

──そうですね。例えば新台の情報が流れてきたとして、パチンコだと「これは1/399で、ラッキートリガーが何%らしい」といったスペックを理由に打つのか、それとも「こういう版権らしいから打ってみよう」と思うのかだったら、どちらでしょう?

田中:それに関しては、自分がとてつもなく好きな版権ではない限りは、ちょっと中身を見ちゃいますね。

知っているぐらいの作品で、「打ってみようかな」と思った時にスペックを見て、「いや、これ厳しくないか」となったら、一回打たずに誰かが打っているのを見たりしますね。

動画だったり、SNSだったり、そこら辺の評判を見てちょっと様子見をすると思います。

──大久保さんはどうですか? 例えば「このキャラクター、このストーリーの映像を見たい」となった時には、周りの評判とか事前の情報とかは気にしたりします?

大久保:全然気にしないです。

──すごく辛くて危ない機種かもしれないと言われても、それほど気にしませんか?

大久保:逆に、映像を見られるならいいかなって思っちゃいます。

田中:やっぱり推し活なんだ、すごい!

──ちなみに、どんな版権が好きなんですか?

大久保:映像だったら『頭文字D』が好きなんですけど、それ以外だったら浜崎あゆみとエヴァとか、めぞん一刻とかです。

 

初めて打った台にも「版権派」と「中身派」の違いが?

 

──大久保さんは初打ちとして「モーリーファンタジーで『頭文字D』を打った」と回答しています。これはイオンなどにあるゲームコーナーですよね?

大久保:この時、バイトしていたゲームセンターだったので、毎日いろんな機械に触っていました。

──ほかにも思い浮かぶ機種や版権はありますか?

大久保:『うまい棒』も好きでした、キャラクターがかわいくて好きだったので。逆に言うと、どんなにいい機種でもキャラクターが好きではなかったら打たないと思います。

──エヴァも挙げられていましたけど、エヴァもやっぱりキャラクターだったり、ストーリーだったり?

大久保:そうですね。映画を見た直後だったので印象深く、この時は綾波が好きでした。

──浜崎あゆみも好きなんですね。浜崎あゆみのパチンコはしばらく出ていないですよね。

大久保:あゆも好きです! 例えば1,000円で打ち放題のパチンコ・パチスロゲームセンターのような場所に行って、遊びみたいな感じで打ったりします。だから、勝つとかは全然もう関係ないと思っています。

──その延長線上でいくと「自分で実機を買う」という道もありますが、そこにはまだ至らないですか?

大久保:残念ながら最近引っ越しが多くて、なかなか「お迎え」できないというのがあるんですけど、いつかは欲しいなと思っています。

──それでは田中君にもお聞きしましょう。田中君は初打ちがパチンコの『大工の源さん 超韋駄天』ということですが、これはなぜ最初に打ったんですか?

田中:僕がパチンコもパチスロも全く打ったことがない時に、友達にパチンコ屋さんへ連れて行かれて、打たされた台が『大工の源さん 超韋駄天』でした。

──初打ちでそんな荒い台を!?

田中:はい。でも僕は、そこでハマってしまって。

──勝ったんですか?

田中:いや、勝ってないです。いわゆるビギナーズラックみたいなものが全くなくて、かなり負けたのですが打ち続けていました。

──普通は負けてお金がなくなったらやめてしまいそうですが。

田中:自分でも分からないですね(笑)。大体のケースではビギナーズラックから「これ、お金めっちゃ増えるやん」みたいなところから始まると思うんですけど。

自分はなぜか射幸心というか、演出などに惹かれてしまい打ち続けていました。

──負けても面白かったんですね。

田中:そうです。『大工の源さん 超韋駄天』って、当たりをポンポンポンポン重ねていくじゃないですか。だから、その展開が早いというか、楽しい瞬間の数が多いから、多分好きだったんだと思います。

逆に言うと、今の一撃で7,500発とかの機種よりは、重ねていく方が好きなのかなと思ったりもしますね。

──一方、印象深いタイアップ機としては『壇蜜』を挙げています。これはパチスロの『壇蜜』ですか?

田中:そうです。深い意味があるわけではないんですが、頭に残っていたんです。たしかスロパチステーションの企画か何かで使われていて。

──なぜ『壇蜜』なのでしょう?

田中:いや、本当にそこまで真剣に答えたわけではなく申し訳ないのですが(笑)。でも、パチンコ・パチスロは女優さんとかもコラボしていますよね。その中で単体であんなふうにパチスロになっているのは珍しいと思ったんです。

ちなみに今日PS:JAPAN2026の予選に運営で行ったのですが、お店にまだ置いてあって驚きました(笑)。

 

次にきたら面白そうなタイアップ機は?

 

──まだタイアップしていない作品の中で、「パチンコ・パチスロになったら打ちたい」「学生世代にも刺さりそう」と思う作品として、大久保さんは『名探偵コナン』を挙げています。

大久保:最近の『名探偵コナン』はキャラクター数も多いし、物語も結構佳境に入っているので、いいんじゃないかなと思いました。

──『名探偵コナン』が採用されて、「こういうシーンが再現されてほしい」とかあります?

大久保:ありますね。映画の名シーンとかだったら、結構ファンの女性とか喜ぶ方が多いんじゃないかなと思います。

あと、イケメンのキャラクターとかを出したら、パチンコを全然やっていない層も、そのシーンを見るために来るんじゃないかなというのは、一人のオタクとしては思います(笑)。

──『名探偵コナン』を好きな人って、お子さんを連れている家族連れが多いイメージがあったんですが、今のコナン好きの客層ってどんな感じだったりします?

大久保:今は結構若い女性とか、それこそ中国、韓国の方とかも、結構若い女の子が好きなんじゃないかなと思います。

──田中君は『ダンボール戦機』を挙げています。これはゲームが大元のコンテンツと捉えていいですか?

田中:ゲームですね。アニメ、漫画、ゲームとあったと思います。

──『ダンボール戦機』にはどんなきっかけで出会ったんですか?

田中:テレビ放送ですね。『イナズマイレブン』とかと同じ時間帯か、その手前ぐらいにやっていたアニメなんです。僕が今24歳なので、『ダンボール戦機』はちょうどそこら辺の世代に刺さると思うんですよね。

──『ダンボール戦機』のここが面白そう、パチンコ・パチスロに向いていそうというところは?

田中:戦闘シーンが多いので、パチンコ化した時にいっぱい作れそうな気はするなと思って挙げました。

──当時からかなり追っていたんですか?

田中:はい、ゲームにもなっていましたし、プラモデルみたいなものが戦うので、プラモデルも買って作っていました。『ダンボール戦機』は、今の僕ら、ちょうど社会人になったぐらいの人たちに刺さる台かなと思って挙げました。

ほかに僕の個人的な欲を挙げると、『サマータイムレンダ』というアニメをパチンコにしてほしいですね。どのメーカーが作ってくれるかによりますが、『サマータイムレンダ』に関しては、僕も推し活というか、スペックがどうであれ多分打ちます。

──大久保さんは、『名探偵コナン』以外にも「これが来たら打たざるを得ない」というような作品はありますか?

大久保:『NANA』がすごい好きです!

──懐かしいですね!『NANA』だったら、ライブシーンもあるし、歌っているところとか、そういうところを台で見てみたいと思ったりします?

大久保:はい、『NANA』はいろんな名シーンがあるので、そういうのがあれば結構テンションが上がるかなと思います。

──チョイスがすごいですね。新しいとか古いとかは全然気にしない感じですか?

大久保:自分の好きなものだったら、自分の好きな版権なら関係ないです。

──パチンコ・パチスロを打てば、それがアニメの続編になったり、映画化されたりすると思いながら打つ、という思いはありますか?

大久保:そうですね。推し活の一つというか、お金を落とすのが好きなので、別に勝たなくていいと思っている人もいるかもしれません。

 

K-POPやインフルエンサーもおすすめ!

 

──アニメやゲーム以外に広げると、学生世代が反応しそうなタイアップにはどんなものがありそうですか?
事前回答では、田中君が「しなこ」、大久保さんが「K-POPアイドル」と答えています。田中君の「しなこ」は、原宿系YouTuberとして活動しているしなこさんで合っていますよね?

田中:はい。それこそ壇蜜とか、いろんな女優さんがパチンコとコラボしていると思うんですけど、そこにインフルエンサーが絡み出したら面白いんじゃないかなと思いました。

ほかにも例えばHIKAKINのパチンコとかだったら、みんな行きそうな気がしますね。

大久保: 推しがいる人はタイアップやコラボと聞いただけで動くこともありますからね。好きな人や作品なら、パチンコ・パチスロとのコラボイベントでも私は気になります。

例えば『ちいかわ』だったら無条件で行く人が多いでしょうし。

田中:『ちいかわ』がパチンコになったらヤバそうですね、しかもできそうな世界観やテイストだし(笑)

──大久保さんは、具体的な誰かではなく「K-POPアイドル」と回答しています。これはどういう理由です?

大久保:K-POPアイドルのオタクってサイン会やCD購入に何十万円もつぎ込む方が多いので、この層を取り込めたらいいんじゃないかな、という思いで答えました。

──K-POPアイドルを推している方は、例えば日本でライブツアーをするとしたら、全部チケットを買って回る、グッズも全部買うとか、それぐらいの勢いなのでしょうか?

大久保:そうですね。メンバーの事務所の近くにわざわざ韓国まで行って移り住んだりする方とかもいますし、熱量を持った方が多いです。K-POPアイドルの台だったら、かなり打ち込んでくれるんじゃないかなと思います。

──具体的に、「このK-POPグループなら」というものはあります?

大久保:女性だったらIVEとかが人気なので、あとおじ様向けだったらLE SSERAFIMとかがいいんじゃないかなと思います。

──世代だったり性別だったり、ターゲットによって「この層にはこのグループ」という違いがあるんですか?

大久保:ありますね。男女比とかもグループによって変わり、結構偏りがあります。

──今回の企画では「タイアップ」という言い方をしていますけど、普段はこういうものを何と呼びます? 版権、IP、コンテンツなど、いろいろありますが。

大久保:版権とかIPですね。

──友達同士でも「あの版権が」という言い方をします?

大久保:でも、そもそもあまり「版権」という言葉自体も使わないかもしれないです。

田中:僕は逆に、パチンコ・パチスロを打つようになってから「版権」という言葉を使うようになりましたね。

──「タイアップ」という言葉自体は馴染みがあります?

田中:「タイアップ」という言葉自体は馴染みがあるんですけど、パチンコ・パチスロでは打ち手としてあまり使わないかもしれないですね。

──「コラボ」という言葉は、推し活などではかなり身近ですよね?

大久保:はい、飲食店など「○○屋とコラボ」とか結構そういうので使ったりします。

──最近だと『東京リベンジャーズ』がパチスロやパチンコになるにあたって、渋谷などでオフラインイベントを開いたりしています。そういうプロモーションイベントも、自分の推し作品だったら行きたい?

大久保:そうですね。推しだったらもう関係なく行くんじゃないですかね。

 

好きな版権でも「初打ち」のオススメには慎重?

 

──パチンコ・パチスロを打たない人に、「今度、このアニメとタイアップした台が出るよ」と教えたり、誘ったりすることはあります?

大久保:もし同じ作品が好きな子がいたら、一緒に打ちに行ったりとかはしたいな、と思っています。

田中:「このアニメで台が出るから」と言って教えてあげたいですけど、あまり気軽には誘えないですね。

例えば『東京喰種』が好きな子たちっていっぱいいると思うんですけど、「これちょっと打ってみなよ」と打たせても、きっと大変な目に遭うじゃないですか。

初めての子を誘うとなったら、ジャグラーや羽根モノとかを打たせますね。

──羽根モノを勧めるんですね。

田中:羽根モノは目で見て、玉を追っかけて、「これが当たりだ」と分かりやすいパチンコなんです。初めての人に『TOKIO』とかを打たせたことがあります。

──いいですね。たしかに好きな版権だからといって、いきなりものすごく荒い機種を打たせたら、「何が面白いの?」となりかねません。

田中:「何も起こらないじゃん」となりますよね。

──『ブルーロック』の時もそうでしたが、タイアップ機で荒い機種は出さない方がいいのでは? という意見もあります。

田中:そうですね、「パチンコってこんなアニメとコラボしているんだ。じゃあちょっと興味が出てきたから行ってみようかな」となって、実際に打って絶望したら二度と戻ってこないじゃないですか。それはもったいないかな、と思います。

1/399の台とかだと、まともに演出を見られないとかもあるでしょうし。僕らですら「おかしいのでは?」と思うぐらいの状態になっていて、ちょっと気軽に誘えない雰囲気があります。

──この意見は大事だと思います。せっかくの大型版権でも、気軽に勧められないということですもんね。

田中:そうですね。