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ぱちんこ業界はどう見えている? 「学生とニュースを読む」7月号
パチンコ・パチスロ業界では毎日色々なことがニュースになっていますが、果たしてZ世代の彼らはそれらをどう受け止めて、何を思っているのでしょうか。今回は学遊連のメンバー二人に、ここ最近(※2026年7月時点)話題のパチンコ・パチスロ業界ニュースを中心に、ざっくばらんにそれぞれの意見を聞いてみました。
目次
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▲写真は今回協力してくれた「平良君」「佐藤さん」です(左から)。
まずは二人のパチンコ・パチスロ歴を聞いてみた
──お二人は打ち始めてどのくらいですか? 初めて打った機種も覚えてたら教えてください。
平良:大学1回生の6月くらいに打ったのでちょうど2年前ですね。最初に触ったのは「パチスロ 革命機ヴァルヴレイヴ」でした。
──いきなり激しいやつからいきましたね。どうでした?
平良:確か100のゾーンで当たって、チャンスの方を通して1,500枚くらい出て終わりました。初打ちで7,000円投資の1,500枚勝ちです。
──すごい! 初打ちでそれはハマりますねぇ。ではその横で頷いている佐藤さんはどうです?
佐藤:わたしも大体同じ時期に始めたので、約2年くらいですね。1パチの「海物語99」が最初です。200円で当たって3,000円くらい勝ちました。でも全然わかってなくて、Vパンクしそうになったんですよ。隣で見てくれてた人が「打てって出てるんやから打てよ!」って教えてくれて(笑)。
──よかった、その人が見逃さなくて(笑)。スロットはどうです?
佐藤:わりと直ぐ打ちましたね。マイジャグラーが最初で、それも多分勝ちました。ジャグラーはずっと好きなんですけど最近はスマスロを勉強中です。目押しが苦手なので、目押しがないやつを……。
──カバネリとかですかね。
佐藤:そうです。まさにそれですね。
便利? 怖い? 現金不要のパチンコについて!
──それでは本題です。今日はテーマが3つあるのですがまず最近は「キャッシュレスパチンコ」について。これはニュースになっていたのはご存知ですか?
平良:はい。僕はパチンコホールでバイトしてるので、店長と話したりしてます。
──おお、エリートですね。佐藤さんは?
佐藤:友達からニュースのURLが送られてきました。「こんなシステムできたら日本やばくない?」みたいな。
──簡単に言うと、普段皆さんが使ってる交通系ICやQR決済みたいなキャッシュレスがパチンコにも使えるようになるかも、という話です。ただ問題とされているのが決済方式で、現状は自分でチャージした分しか使えないプリペイド方式の方向で固まりつつある…という感じです。それを踏まえて、パチンコでキャッシュレスってどう思いますか?
平良:便利だとは思います。ただ、クレジットとかそういう系まで取り入れちゃうと危険というか。借金ですし。社会人なら分別もついたり学生に比べて稼ぎもあるんで、5、6万使っても「まあ」って感じですけど、学生はバイト代だけでクレカも生活費も払うことになるので。おっしゃる通りプリペイドやQR、交通系だったら全然いいと思うんですけどね。クレジット系はなぁ…。
佐藤:私自身クレジットカードをよく使うんですけど……実は今月も支払い期限を忘れてて、1日だけ滞納しちゃったんですよ(笑)。
平良:なにしてんねん…!(笑)
佐藤:口座にお金が入ってるか忘れちゃってて(笑)。あとクレジットって反映も遅いじゃないですか。使った分のお知らせが3日後くらいに来たりして、今すぐお金が出ていくわけでもないし、来月いくら払うのかもすぐには確定しない。特にパチンコに使うとなると、その部分が余計に不透明になって危険になるんじゃないかなと思いました。気づいたら滞納してたとか、気づいたら限度額超えてたとか。
──考えたくないですね、それは。
佐藤:コワイですよね。ただ即座に口座から引き落とされるデビットカードならその辺の心配はないので。クレジットよりは現実的なのかなと思います。
──なるほど。ちなみに佐藤さん、店内にATMがあるホールってどう思います?
佐藤:この前初めて店内ATMのあるお店に行ったんですけど……正直に言うと「グロいな」って思いました。
──グロい!
平良:分かる。グロいですね。僕も働いてるからわかるんですけど、店内のATM、結構使われてるんですよ。たまに列とかできてると、言い方はあれですけど「搾取」みたいな構図に見えるのかなって。
佐藤:そのホールは精算機みたいに入口のよく見える場所にATMがあったんですよ。他のお客さんから下ろしてるところが見えるのって、そのお金を今からギャンブルに使うんだっていうのがわかってしまうので、どうしても生々しく思えてしまって。
──確かに見栄えは良くないですよね。実は店内ATMには「1ヶ月に下ろせるのはいくらまで」といった取り決めがあったりするんですよ。デビットだと結局同じことなんですけど、その生々しさが軽減される部分はあるかもしれませんね。ところで、実際にキャッシュレスが実現したとして、店が導入しないとユーザーは利用できないわけですが、ホールで働いている平良さん視点だとどうでしょう。自分が働いているお店は導入すると思いますか?
平良:どうでしょうね。導入には当然費用がかかるんでしょうけど、ホールは今お金がかかることにシビアなので…。毎月の決済額から手数料も取られるって聞きますし、その辺を上回る分かりやすいメリットがあればいいんですけど。特に僕の働いてるところは周りが大学だらけなのでお客さんの平均年齢も若いんですけど、大学生ってクレカ持ってない子も結構多いじゃないですか。導入費用と手数料をかけてまで利益が見込めるかというと怪しい気がするので、最初は様子見になるのかなと思います。デビットとかでも結局は費用がかかるでしょうし、そこは同じですよね。
──ぶっちゃけ、キャッシュレスパチンコって流行ると思いますか?
平良:僕は流行らないかなと思いますね。
佐藤:完全に現金を持たない生活をしてる人なら使うのかなと思うんですけど、私自身は結構現金派なので……そうですね。わたしも流行らないと思います。というか、流行ってほしくないかもしれないです(笑)。
平良:ほんまにそれ。危ない感じするもんな。
東京喰種「999分の1」のインパクト
──ありがとうございます。では次のトピックです。パチンコのスペックの話。巷で話題のラッキートリガーの極北とも言うべきすごい機種といえば「e東京喰種 超デカ超一撃」ですね。いわゆる999バージョンなんですけど、これどう思いました?
平良:良くも悪くも「サンキョーさんやな」と思いましたね(笑)。言葉が難しいんですけど、サンキョーさんって尖ったスペックをめっちゃ作るじゃないですか。スロットならヴァルヴレイヴが最たる例ですし。399の喰種はスペックすごくいいと思ってるんですよ。でも999は、当たって50%通して、5回のSTで50%継続、3,000発取ったらそこから50%で上乗せループって、とにかくエグいじゃないですか。そういうのが好きでイケイケなユーザーからすると「やったな!」となるけど、初心者や打ち始めくらいの子からしたら恐怖でしかないというか。「パチンコは好きだけど、さすがに999は……」って。
──999分の1って数字のインパクトもすごいですからね。
平良:インパクトはすごいですけど、頭のどこかで「遊技って枠を超えてるな」みたいな感じはありました。ただ僕がバイトしてる店ではうちの4台がどの時間帯でも絶対全部埋まってるんですよ。人気なんですよね。
──人気の理由って何だと思います?
平良:喰種自体が人気の機種なんですけどその続編? で、399のスペックが良かったのに台数が多いから削られちゃったところに999が出た、というタイミングがまずすごくでかい。それと、とりあえず一回当たれば最低3,000発は取れて、ラッシュを駆け抜けたとしても7,500発はもらえるじゃないですか。この数字のインパクトはすごいし、今後も稼働は付くと思います。ただ、僕の中では朝一から行く台じゃなくて、「5万発くらい出た日に1万円だけ打とう」くらいの宝くじ感覚の台ですね。
──実際打ちました?
平良:はい! カバネリで4,000枚くらい勝った日に「1万円だけ!」と思って打ったら、7,500円でLTに入って18,000発乗せました。ボーナス2連なのに表記25,000発ですよ。イカれてますよね、あの台。
──そういうのがあると抜けられなくなっちゃいますね。でもその話しぶりだと、平良さんはあの台好きってことですよね?
平良:いや、めっちゃ面白かったし勝ったんですけど、もう僕は卒業かなぁ…(笑)。僕はどっちかというとゆっくりめの台が好きなので。一回の出玉は少ないけど高継続みたいな、源さんとか。右打ちしてる時間が好きなんですよね。
──わかります。では佐藤さん、喰種999はもう打ちました?
佐藤:打ってます。現在進行形で。私はこの台すごい好きです(笑)。
──おお…出た(笑)。勝ってます?
佐藤:勝ってます! 導入初日の夜に「1000回転ハマりとか落ちてるんかな」と思って行ったんですけど、その日は全台調子が良かったみたいで。一番当たってた台が空いてたので座って、ちょうど1万円で単発を取ったんですよ。単発でも3,000発なので、そこでやめてもほぼプラマイゼロじゃないですか。でも一緒に行ってた人がすごい出してたので、「これだけあってもしょうがないから全部入れよう」と思って3,000発を打ち込んだんですよ(笑)。そしたらチャージを2回引いて、そのあとLTに入って。3連しかしてないのに3万5,000発出ました!
──す、すげえ! やっぱり一撃はあるんですねぇ。
佐藤:今までのLTで一番興奮しました。「超デカ超一撃」の名前の通りの一撃性を楽しめたらすごくいい台だと思います。ただ、399のスペックがあるのに999を打つのは、結構「尖った人」が多いかなとは思います。
──いまの話では佐藤さんも尖ってますよ。
佐藤:いや、わたしはそんな尖ってないはず……(笑)。
平良:尖ってるよ。この人本当にひどくて。その日、僕はバイト先で新台入替だったんですよ。120台……移動も合わせたら200台くらい死にそうになりながら台を運んでたのに、休憩中にこの人が3万5,000発取ってる動画を送りつけてきて。「おい蓮、時代が来たぞ」って(笑)。
──それはウザい(笑) でも3万5,000発は動画送りたくなりますよね。
佐藤:はい、送ってやりましたね。
平良:マジで許せん(笑)。
佐藤:まあでもスペックは荒いので。やっとの思いで当たったのが小当たりだったり、単発が続いたり。継続率50%というのはちょっといかがなものかとは思います。
──ちなみに数字で言うと、今のエヴァ17で初当たりでSTひいて無事2,400発を取る確率が超ざっくり計算で実質800分の1くらいになるんですよ。なので999分の1で最低3,000発と考えると、実はそこまでむちゃくちゃ重いわけでもない。「999」を表に出すことで「とんでもない台が出た」と思わせる見せ方は、うまいなと思いましたね。
平良:たしかに。実態以上に凄そうに感じますもんね。あと演出面もいいんですよ。灯台保留が来た時に手が光って「25%で手が落ちるよ」みたいなチャンス示唆が出たり。LTチャレンジのバトル演出もすごく良い。うちの店は外国人のお客さんも結構来るんですけど、喰種の認知度は高いですし、大事に使えば稼働貢献続くんじゃないかなぁ…。
Z世代に聞く「パチンコ×AI」活用アイデア
──はい、では今回の最後のテーマはAIについて、です。パチンコ業界とAIって関係なさそうに見えて、いま業界のおじさんたちはAIに夢中なんですよ。セルフカウンターのAI接客や、インバウンド対応としてAIリアルタイム翻訳なんかも注目されていて、これからも活用の幅は広がっていくとみられています。そこでデジタルネイティブの皆さんから、「パチンコ業界のここにAIを使ったら面白いんじゃないか」というアイデアをいただきたいです。
平良:1個思ってるのがあって。画面つきのサンドってあるじゃないですか。あれって台と中で繋がってるんで、あそこにAIを入れれば遊技説明ができると思うんですよ。「この演出が来たら何%だよ」みたいな信頼度を公式に示唆させる。僕らはスマホで調べたりするじゃないですか。でも年配の方だと調べるのが難しいって方もいらっしゃるんですよね。
──むっちゃいいアイデアですねそれ。
平良:演出の信頼度だったり、図柄法則だったり、スロットなら「この演出の出現率は何%」とか。あとは告知ポスターをAIで作ったりとかは職場でも普通にやってますね。
──掲示物にAIっていうのはこの1年で一気に増えてきましたよね。業界でよく使うギラギラした文字を出すプロンプトも出回ってるくらいで(笑)。佐藤さんは何かありますか?
佐藤:平良さんの遊技説明の話に近いんですけど、台の上のデータ画面ってあるじゃないですか。パチンコなら右打ち中の当たり分母、スロットならチャンスゾーンがどうとか、いつも半立ちになりながら手を伸ばして見てるんですよ(笑)。ああいう情報をサンドですぐパッと教えてくれると結構いいなと。
──小役カウントしてくれたりとかあったら超いいですよね。
平良:カチカチ君いらなくなるんじゃないですか?
佐藤:すごい台あるじゃないですか。台でデータとか全部見れる…。
──カルミナのスマTALK機種ですかね。
佐藤:そうです! 特に台と会話できるトーク機能が面白くて。「続けた方がいい?」って聞いたら返答で設定示唆されたり。ああいう相談機能がもっと発展して、テンプレを選択するだけで押すべきとか引くべきみたいな判断を聞けたりしたら面白いなと思います。ただ、その日のゲーム状況やデータをAIが分析しての示唆になると思うので、あんまり過信しすぎるのも良くないなと。負けた時に怒りの持っていき場所が…(笑)。
平良:「AIを信じて回したのに!」って(笑)。ちなみに僕、ジャグラーのAI設定判別ツールをたまに使うんですけど、あんまり当たらないんですよねアレ。なのでもっと精度がガッツリ上がれば、ユーザーが気軽に聞けるサポート機能もいいかもですよね。特に今、スマスロってやめ時が難しいので。それこそ初心者は嬉しいんじゃないかなぁ…。
──メーカーが公式でそういう機能をつける未来もあってもおかしくないですよね。
平良:AIで人によって演出を変えたりとか、そういうのはそのうち出てきそうですよね。
最後に本日のまとめ!
──最初のキャッシュレスの話でちょっと思ったんですけど、スマスロ・スマパチになって玉やメダルに触らなくなったじゃないですか。さらにキャッシュレスで現金にも触らなくなったら、ちょっと味気ないなと、オジサンは思うんですよ。そういう感覚って、いまの大学生はあるんですかね。
平良:ありますよ! やっぱ玉やメダルに触らないのは寂しいです。そのうえキャッシュレス…もう交換所でしか現金に触らないのか…みたいな。僕はメダルを触りたいからAタイプが好きっていうのもあるので、そのへんの感覚は強めかもしれません。たまにあるドル箱のお店とか、すごい好きですね。
佐藤:私の近所のお店も、玉貸し機のタイプだとドル箱を積むんですよ。
──あ、パーソナルシステムじゃないんだ。
佐藤:パーソナル?
──ええと、各台計数機ですね。あの、下皿のこのへんで勝手に玉をカウントしてくれるやつです。そうか、今はもうあれが普通なので、ハコが逆に不思議なんですねぇ。
佐藤:はい。面白かったです。いっぱいになったドル箱を席の後ろに積んでいって、廊下を埋め尽くすくらい出てたらホールの真ん中まで移動されて、「何万発のお客様」って札が立って(笑)。ああいうのは視覚的にも楽しめるので、ホントは遺していきたいですよね。なくなったら寂しい。
──そういうアナログな部分は残しておいてほしいですよね。パチンコは体験型のレジャーなので。というわけで平良さん、佐藤さん本日はありがとうございました!


