シリーズ特集 #1「若者たちが語るタイアップ機 —次に“来る”タイアップは?—」 | 全日本学生遊技連盟 シリーズ特集 #1「若者たちが語るタイアップ機 —次に“来る”タイアップは?—」  

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イベントレポート

シリーズ特集 #1「若者たちが語るタイアップ機 —次に“来る”タイアップは?—」

タイアップ機はパチンコ・パチスロを打つきっかけになる?

 

パチンコ・パチスロの中で、もはや主力と言ってもいい「タイアップ機」。アニメ・ゲーム・漫画など、さまざまな版権をあつかったタイアップ機がありますが、はたして若者たちはどうとらえているのでしょうか?

今回は学遊連の学生職員に向けて、事前に「好きな版権とのタイアップ機があることは、パチンコ・パチスロを始める動機になるのか?」というアンケートを実施。その結果をもとに、学生たちに現在のタイアップ機や、今後あったら面白そうなタイアップ候補などについて語ってもらいました!

▲写真は今回協力してくれた「有村君」「中野さん」「水島君」です(左から)。

約9割が「タイアップ機がパチンコ・パチスロを始める動機になる」と回答


──学遊連の学生職員のみなさんに向けて、事前に以下のようなアンケートを行いました。約9割の方が「タイアップ機は動機になる」と回答がありました。

【質問】パチンコ・パチスロを始める時に「好きな版権とのタイアップ機があるから」は動機になりましたか? また、まだ打ったことがない方がこれから打つ場合、「タイアップ機」の存在はきっかけになりそうですか?


──まずは「動機になった」と答えた水島さんと中野さんはどんな経緯でしたか?

水島:僕は友達に誘われて初めてホールへ行った時、「エヴァンゲリオン」の1円パチンコを打ちました。最初に「何を打ちたい?」と聞かれた時に、「好きなアニメの台もあるよ」と教えてもらって、それでエヴァを選んだ感じです。

店頭のポップでもエヴァはよく見ていましたし、作品自体もすごく好きだったので、誘われる前からけっこう意識はしていました。自分はホールに行くことへの抵抗がそこまで強くなかったので、友達に誘われたことが最後のきっかけになった感じですね。

中野:私は元々アニメが好きで、「Re:ゼロから始める異世界生活」のパチンコが出ていると知って興味を持ちました。パチンコ自体は、親が好きだったこともあって、そこまで抵抗はなかったです。

また、小さい頃にゲームセンターで海物語や北斗の拳の台に触れていたこともありました。そういう機会があったので、パチンコに対して遠すぎる感じはなかったのかなと思います。

──では「動機にならなかった」と答えた有村さんは?

有村:自分は事情が少し特殊で、実家がパチンコホールなんです。父に18歳になったタイミングでパチンコホールへ連れて行ってもらった……というか、表現としては「連れて行かれた」に近いです(笑)。

元々はマイナスの印象しかなくて、「絶対こんなパチンコなんてやるか」くらいに思っていました。ギャンブルに近いものに抵抗があったのですが、連れて行かれて初めて触ったのがジャグラーでした。

──アンケート回答では初打ち機種が『アナターのオット!?はーです』と書いてありましたが、実際の最初はジャグラーだったんですね。

有村:初めて営業中のホールに行って打ったのは『アナターのオット!?はーです』なのですが、実家のホールで営業時間外に触ったのがジャグラーだったので、本当の最初はジャグラーですね。

──なるほど、そういう事情だったんですね(笑)。

有村:なので、自分の場合は版権がきっかけではなく、環境がきっかけでした。ただ、2回目、3回目以降は、「エヴァンゲリオン」とか「ガンダムユニコーン」とか、自分が知っている版権を打つことはありました。そういう意味では、2回目以降の動機にはなっていますね。

 

「ホールに行くきっかけ」と「台を選ぶきっかけ」は違う?


──それではもう少し突っ込んでお聞きします。台選びの手前の段階で、「ホールへ足を運ぶ」のに好きな作品のタイアップ機があることが理由になると思いますか?

水島:別の動機があってホールへ行った上で、その知っている版権を選びやすいという面はあると思います。ただ、まったく行く動機がない状態で、版権だけで行くかと言われると、少し弱い気がします。

中野:私の周りの子も、アニメは好きだけど、そのアニメの台が出るからパチンコを打ちに行くかというと、少ないかもしれないです。グッズにはお金をかけるけど、パチンコになるとお金がかかる怖さがあって、少し遠い存在に感じると思います。

──最近だと、メーカーによるアニメファンに向けたイベントやPRも見かけますが、そういうものは刺さっていそうですか?

中野:イベントとしては刺さるかもしれません。ただ、イベントだと無料で体験できると思うのですが、実際にホールへ行ってお金をかけて打つとなると、また別かなという気もします。

有村:自分も、版権が来店自体の動機になった学生は周りでも少ないのかなと思っていました。パチンコホールへ行って、そこに知っている版権があったから打つ、というパターンが多いと個人的には感じてます。ただ打つきっかけになる可能性はあるはずなので、PRや宣伝の届け方の問題かもしれません。現状ではまだ届いていないからこそ、そうなっているのかなと思います。

 

印象に残っているタイアップ機は?


──では、実際に印象深かったタイアップ機についても聞かせてください。有村さんは、「ブルーロック」「東京リベンジャーズ」「東京喰種」を挙げていました。

有村:以前と比べて、PRなどに力を入れているのはすごく分かっていました。特に「東京リベンジャーズ」はそうですね。あとは、同じ世代の20代前半ぐらいでアニメを見ている人たちだと、自分が挙げた機種を見ている人が多い印象があります。

──水島さんは、「ひぐらしのなく頃に」を挙げていました。これはパチンコですか? パチスロですか?

水島:両方です。自分がパチンコ・パチスロを始める前から、そのアニメが好きだったんです。でも、けっこう昔のアニメですし、台になっていることすら知らなくて。ホールに行ったら置いてあって、「本当にあるんだ」とすごく驚いて、そのまま吸い込まれて打ちました。

──中野さんは、リゼロのほかに気になっているタイアップ機はありますか?

中野:今だと、まだあまり打てていないのですが、「賭ケグルイ」(機種名は「eカケグルイ 7500ver」)は気になっています。元々アニメが好きだったのですが、パチンコ店の告知で台が出ることを知りました。

──自分が好きで知っている作品以外のアニメを扱った台は、打とうとは思わない感じですか?

中野:いえ、そうとは限りません。オリジナルキャラクターの台よりは、アニメ版権のものを優先して打つことが多い感じです。

 

動画配信時代の若者は、どこでアニメに出会っている?


──有村さんは、タイアップであるかどうかをフラットに見ている立場なのかなと思うのですが、ホールで見ていて、タイアップの影響はどう感じますか?

有村:導入されて1週間、2週間ぐらいの初動では、版権の影響でお客さんは付いているかなと思います。ただ、それ以降はやっぱりスペックなどによって稼働が左右される印象です。

──有村さん自身は「この作品のタイアップが大好きだから絶対打つ」というものはありますか?

有村:自分はアニメをすごく見るのですが、そこまでのめり込んで見るタイプではないんです。Netflixで作業中に流し見することが多くて、作品1つ1つに強い思い入れがあるわけではありません。だから、それがパチンコになったから行く、というところまではならないです。

──ドライな感じですね。

有村:そうですね(笑)。でも、周りの女の子の友達もNetflixで色々なアニメを見ていて、料理を作っている時や家事の合間に流し見しているような感じだったりします。だから、昔より幅広いアニメには触れていると思います。

──今Netflixという話が出ましたが、みなさんはアニメをどんなプラットフォームで見ていますか? 有村さんはNetflixとして、中野さんは?

中野:私もNetflixです。でも最近dアニメを入れたので、そこで見ることも増えました。

──水島さんはどうですか?

水島:僕はU-NEXTとNetflixです。

──3人とも地デジではなくサブスク系のwebチャンネルなんですね。

有村:自分は一人暮らしの家にテレビを置いているんですけど、大学4年間で一度も地上波は見ませんでした。

──タイアップの元となる作品をどこで見ているのか、というのは宣伝やPRを行うにあたって興味深い情報かもしれませんね。

 

次にきたら面白そうなタイアップ機は?


──事前アンケートでは「これがタイアップになったら面白い」という候補もみなさんに挙げてもらいました。まずはアニメや漫画などのエンタメ系コンテンツからですが、有村さんは「HUNTER×HUNTER」「呪術廻戦」「進撃の巨人」を挙げていました。

有村:好きだからというのが大前提ですが、「HUNTER×HUNTER」はアニメの中では自分の中で愛が強い方ですし、作品自体が面白かったなと思っています。あと、女性ファンも多い印象があります。XなどのSNSのアイコンをキルアにしている人も結構見るので。

──「進撃の巨人」はどうですか?

有村:「進撃の巨人」は本当に幅広くファンがいる印象で挙げました。パチンコ・パチスロ化の噂も聞いたことがあるので、いつか実現することも楽しみにしています。

──「進撃の巨人」はたしかにありそうですね。それでは同じく呪術廻戦も候補に挙げていた水島さんにお聞きします。「銀魂」と「呪術廻戦」を挙げていましたね。

水島:「呪術廻戦」と「銀魂」は、どちらにも共通することなのですが、アニメ内でパチンコやスロットを使う描写があるんです。そこをうまく組み合わせたら面白いものになるんじゃないか、というのが1つあります。

「銀魂」は昔からかなり人気で、今の大人でも好きな人はたくさんいると思います。若い時はパチンコ店に行ってなかった大人も取り込めるのではないか? と感じました。「呪術廻戦」は今の若者の間でも人気上位の作品なので、そこもいいかなと。

──「呪術廻戦」は作中でのパチンコ描写が話題になりましたし、バトルシーンも映えそうですよね。それでは中野さんにもお聞きしたいのですが、「モブサイコ100」と「薬屋のひとりごと」を挙げられました。男性2人とは異なる女性らしいチョイスだと思います。

中野:「モブサイコ100」は元々好きで、コメディもありつつ、シリアスというかバトル要素もありますし、キャラとしても強さの強弱があるので、パチンコ化できそうかなと思いました。

「薬屋のひとりごと」を選んだ理由としては、女の子にも結構、むしろ女の子の方がたぶん人気がありますよね。そういうファンの子に壬氏様のビジュアルとかアピールしたら、見に行きたくなるんじゃないかなと思いました。

──「薬屋のひとりごと」は一見パチンコのイメージと遠い気もしますが、「私の幸せな結婚」もパチスロ化されていますしアリかもしれません。

 

「この演出があったら打ちたい!」と思えるタイアップシーンは?


──では、仮にそれらの作品がパチンコやパチスロになったとして、「こんな演出があったらいいな」というものはありますか?

中野:「薬屋のひとりごと」だったら、通常時に、コメディシーンなどを使ってもらえると見ていて楽しいと思います。原作が好きなので、壬氏様と猫猫がわちゃわちゃしている日常のシーンを入れてもらえたら、パチンコとして見ていて面白いです。

──有村さんや水島さんは何かアイデアや「こんなふうに取り込んでくれたら熱そう」というものはありますか?

有村:「HUNTER×HUNTER」だったら、上位ATで、主人公のゴンがゴンさんになって、メルエムと戦わせたら面白いなと思います。アニメ化されていない場面なので、スロットやパチンコでしか見られない映像としてあったら面白いですね。

水島:「銀魂」なら、ハタ皇子という見た目がアレなキャラクターがいるのですが、それを告知ランプにして光ったら当たり、みたいな使い方ができるのかなと思いました。

──ムービーだけでなく告知ランプというアイデアもいいですね。中野さんはほかにもありますか?

中野:「モブサイコ100」だったら、ストレスのパーセントが話数によってどんどん溜まっていくんです。そういうものをラッシュに入る時の期待度の告知などで入れてもらえると、私は打ちたくなります。

──ありましたね、主人公のストレスが100%で覚醒する感じでした。他にこちらから思い付いたのでは「進撃の巨人」ならリヴァイが出てきたら激熱とかもアリかもしれません。

有村:いいですね(笑) エヴァのカヲルみたいな確定キャラの立ち位置で、復活演出でリヴァイ登場とか良さそうです。

 

ドンキ、ホスト&キャバ嬢、プリクラ機!? アニメ以外のタイアップ案


──ここまではアニメや漫画などのエンタメ系でしたが、それ以外で「これがタイアップしたら意外に面白い」というものも答えていただきました。まず中野さんは「ホストやキャバ嬢などのインフルエンサー」を挙げていましたね。

中野:ホストやキャバ嬢のインフルエンサーの方は、最近かなり人気になってきています。「ラストコール」という、キャバ嬢がキャバ嬢をオーディションするようなYouTube番組があるのですが、そういうものも若い子から結構人気です。

ホストだと、山本裕典さんという俳優がABEMAの番組でホストをやっているんです。その人はしかもパチンコが好きで、ホストとパチンコでエンタメ業界に戻ってきた、みたいな感じがあります。

──山本裕典さんは『パチスロ革命機ヴァルヴレイヴ2』の公式アンバサダーもされていましたね。

中野:はい、動画でもよく打たれています。パチンコが好きな人は、ホストやキャバ嬢といったジャンルも好きな人が多いイメージです。興味は持っているけれど打たない子もいますし、ホストやキャバ嬢が好きな子で、パチンコにもついでに興味はあるけれど打ったことはない、という子も結構います。だから、そちらの方が見てもらいやすいかなと思います。

──既存の『ラブ嬢』などとは少し方向性が違う感じですか?

中野:そうですね。ホストやキャバ嬢一人一人の個性があるので、そういうところをちゃんと見られる台の方がいいかなと思います。キャバ嬢の子は可愛いくて綺麗なので、そういう子が画面で見られたら、私は見に行きたいです。

──次に有村さんは「モンスターエナジー」「ヴィレッジヴァンガード」「ドン・キホーテ」を挙げていました。飲み物だったりお店だったり、かなり斜め上からの視点で驚きました。

有村:めちゃくちゃひねり出しました(笑)。元々すごく悩んで、何がいいのだろうというところからひねり出した3つです。

モンスターエナジー」は、コンテンツとして若い子がPCの裏にシールを貼ったり、バイクに貼ったりしているので、どう台に落とし込むかは分からないのですが、落とし込めたらネタになって面白いのではないかと思いました。「ヴィレッジヴァンガード」は、少しその場のノリで書いたかもしれないです(笑)。

──ヴィレヴァンやドンキは、そもそも小売店が発想に浮かんだのがすごいですね。

有村:ドンキにはドンペンというキャラクターがいるところですね。質問の例に「うまい棒」があったので、そこから派生させて、ドンペンだったらいけるんじゃないかなと思って書きました。テーマソングもありますし、激安の殿堂ランプが光ったら当たりとかで、面白いのではと思います。

──水島さんは、プリクラ機のように、遊技中に写真が撮れる機能を挙げていました。これはどんなイメージですか?

水島:出玉などのリザルト画面をSNSに投稿する人がいるじゃないですか。そういった「アップロードしたい」というSNSに対しての顕示欲を満たす行為の一環として、女の子を取り込めるかなと思いました。

──台に小さいカメラが付いていて、プリクラのように写真が撮れる。それがリザルト画面に出る、みたいなイメージですか?

水島:そうですね。実際に紙でもらえるかまではイメージしきれませんが、写真を撮るというだけで考えれば、ゲームセンターにあるマリオカートのような感じです。演者さんにも欲しいと思ってくれる人がいるかもしれません。

 

話題性こそ、若者に届くためのカギ?


──ここまで色々なアイデアが出ましたが、他の人の話を聞いて、気になったことや驚きはありましたか?

有村:水島のプリクラは少し面白いなと思いました。最近のパチンコ業界で、あるYouTube動画を発端としたちょっとした炎上があったじゃないですか。

──ありましたね。SNSでも一部で話題になっていました。

有村:あれ自体はマイナスイメージだと思うのですが、話題になっている時点でパチンコ業界の勝ちかなと個人的には思っています。それと一緒で、いかにSNSなどでパチンコ業界がまた日の目を浴びるか、話題性になるかが大事だと思うんです。

そういう意味で、プリクラ機というのは話題性として面白いなと思いました。自分も今回のアンケートは、いかに話題性をつけられるかというところで回答した部分もあるので、水島の回答は面白いなと思いました。

──中野さんはいかがですか?

中野:みんな良く考えられていてアイデアがすごいですね。私は「本当に人気になってきているからインフルエンサー系で行こう」という感じだったので。もし本当にドンキとかプリクラとかのパチンコがあったら、絶対に打ってしまいますし、打ちに行きたいなと思います。

──アニメ系のタイアップではなくてもいい、と思えたということですね。

中野:はい。私にとってドンキが身近だったのもあって、ドンキは本当に打ちたいです。田舎の方だとドンキも多いですし、パチンコ店に行く方も多いので、刺さる人には刺さると思います。

──水島さんはどうでしたか?

水島:僕も有村君のドンキで、激安の殿堂なのにコイン単価がめちゃくちゃ高かったりしたら面白いかなと思いました(笑)

 

好きな版権を初めて打った時、実際どう感じた?


──最後に少し聞きたいのですが、水島さんと中野さんは、初めて打った時が自分の好きな版権だったわけじゃないですか。元々好きな版権を初パチや初スロで打った時、どんな感想を持ちましたか?

水島:いわゆる名シーンと言われる場面が出てくるのは、ほとんどが熱い演出の時だけじゃないですか。それになかなか出会えない時は嫌いになりかけました(笑)

中野:リゼロを打った時は、先バレとかビックリする要素がありました。あとはキャラカスタムができて、それを自分の推しキャラクターにできたのが楽しかったです。

──表示されるUIキャラだけでなく演出法則も変わりますからね。あと、水島さんの「嫌いになりかけた」は分かる気がします。

水島:偶数図柄が揃ったのにカヲル君が「Good luck」と言っていて、「何がGood luckなんだ!」と思ってそこでも嫌いになりかけました(笑)