ぱちんこ業界はどう見えている? 「学生とニュースを読む」6月号 | 全日本学生遊技連盟 ぱちんこ業界はどう見えている? 「学生とニュースを読む」6月号  

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イベントレポート

ぱちんこ業界はどう見えている? 「学生とニュースを読む」6月号

パチンコ・パチスロ業界では毎日色々なことがニュースになっていますが、果たしてZ世代の彼らはそれらをどう受け止めて、何を思っているのでしょうか。ここでは学遊連のメンバー三人に、ここ最近(※2026年5月時点)報じられたパチンコ・パチスロ業界ニュースを中心に、ざっくばらんにそれぞれの意見を聞いてみました。

▲写真は今回協力してくれた「廣瀬君」「金海君」「下采さん」です(左から)。

若者のホール選びに台数や規模は関係ある?


──近年、パチンコホールは全体として減少傾向にある一方で、1000台以上の大規模店は増えているというニュースがありました。みなさんは普段、ホールの規模を気にして選んでいますか?

廣瀬:僕はあまり気にしないです。住んでいる場所が都心に近く、パチンコ・スロットともに500台ぐらいのホールに行くことが一番多いです。僕はライトユーザーなので、月に1回行くか行かないかぐらいですが。

──大規模店を意識して選んでいるわけではないのですか?

廣瀬:逆に地元にすごく小さなパチンコ店があるのですが、そこも「小さくて可愛いな」と思いますし、全然行きますね。

──「小さくて可愛い」という感覚は面白いですね。

廣瀬:小さくて可愛いじゃないですか。小さいホールは可愛いです(笑)。

──では下采さんは、どんなホールに行かれますか?

下采:私は普段、地元のホールに行っています。調べたらパチンコとスロットを合わせて1200台ぐらいなので、結構大きな規模かなと思います。そこには今、週6くらいで打ちに行ってます。

──週6ですか、すごいですね!

下采:でも本当は、以前地元にあった別のホールにしか行っていませんでした。閉店してしまったのですが、いま行っているホールよりかなり小さい規模だったと思います。

──大きければ行く、小さければ行かない、という感覚ではないんですね。

下采:そうですね。祖母のいる実家に帰った時には、本当に小さい地元のよく分からないホールさんにも行ったりします。そういうところはすぐに店員さんや常連さんと仲良くなれて、地域密着型の雰囲気がありました。居心地が良かったので、本来であれば小さい規模の方が結構好きかもしれません。

──さきほど挙がった、いま行っているホールより閉店してしまった小さい規模のホールを選んでいた理由は何ですか?

下采:大きさの割に、お客さんが少なかったことです。海物語が好きだったのですが、「今日は40台あるうちのどれにしようかな」という感じで、台が選び放題でした。

──人が多いから勝てそう、という選び方ではないんですね。

下采:そうではないですね。本来であれば空いている状態で自分が選べるのが理想で、データと勘で選ぶ感じです。常連さんとも仲良くなって「今日は出してるね」という感じで話して結構楽しかったです。

──金海さんは、どれぐらいの規模のホールに行くことが多いですか?

金海:僕もたまにしか行かないライトユーザーです。固定でここに行くというのはないのですが、小さい店よりは大きい店に行った方がいろいろな台がありますし、人も多いので「ちゃんとしたお店なのだな」という安心感があります。駅近にある大きい店に行くことが多いです。

──地元密着型や店員さんとのコミュニケーションは、あまり気にならないですか?

金海:僕自身の話になってしまいますが、そもそもあまり他人と話すのが面倒くさいなと思ってしまいます。静かに1人で遊んできたいという感じで行くので、密着しているお店よりは、都会にある大きい店の方がいいかなと思います。

──1対1で機械と遊びたい、台と戦いたいタイプですね。

金海:たしかに、そちら寄りですね。

──有名なお店、名前が知られているホールで極力打ちたいと思いますか? それともあまり気にしないですか?

廣瀬:全く気にしないです。ただ、大きいホールのお祭り感は好きです。何百人も並んでいるというより、お店の内装の方が気になります。カジノっぽいところはワクワクします。北海道に行った時に、カジノっぽい内装のお店に行ったのですが、凄いと思いました。

金海:僕はさっきも言ったように大きい店の方が、安心感があります。ネームバリューは少し気にします。

下采:私はあまり気にしないかもしれないです。行ってみてから決めることが多いです。

 

実戦動画を参考にするのは人それぞれ


──ニュースでは、実戦動画やSNSがホール選びに影響しているのではないか、という話も出ていました。みなさんは動画やSNSをホール選びの参考にしていますか?

廣瀬:本当にパチンコを楽しんでいるぐらいの、ヘビーとライトの間ぐらいの人は実戦動画から戦略を立てている気がします。本気でやっている人はまた違うと思いますが、エンタメとしてパチンコを楽しんでいる人が一番見ているんじゃないかなと。

あとは、実戦動画が出ているぐらいのホールだから、また演者さんが来るだろうと予測するために使う、ということなら全然あり得るかなと思います。

金海:たまに遊びに行く人たちは、そこまで多分気にしていないと思います。近くにあって、時間があって、少し暇だから行くか、という気持ちの人が多いのかなという認識です。動画を見てホールを選ぶことは、あまりないですね。

──金海さんと廣瀬さんは月に1回ぐらいしか打たないという話でしたが、逆にその1日はなぜ打とうと思うのですか?

廣瀬:本当に時間が余ったか、お金が余ったか、誰かに連れられたかという感じです。

──お金と時間に余裕があって、誰かに誘われたら行くということですね。

廣瀬:別にそこはandではなくorなので、3点すべてが重なれば、それはもう喜んで打ちに行きます(笑)。

──今日この店が熱い、この日が熱いから打ちに行こう、ということではないんですね。

廣瀬:全くないですね。そういうこともできるのでしょうけど、そこまでしようと思わないです。逆に、その日はどうせ予定があるのだろうなと先に思ってしまって、調べないですね。

──その打ち方だと、結構負けていませんか?

廣瀬:負けますね。全然負けます。

金海:たまに当たってうれしいな、という感じです。

廣瀬:本当に楽しみに行っていて、本気の勝負という感じではないです。このニュースにある「動画が出ているからホールが玉を出す」という観点はマジでなかったです。どちらかというと、「この台はこういう感じなのだ」というのを見ています。

──良い楽しみ方だと思います! では下采さんはいかがですか?

下采:演者さんが来店している日に行くと勝てる可能性が高い、というのはあまり信じてませんね。結局それに惹かれて行く人がたくさんいるから、見た目上のデータでは回数が出ているように見えるだけではないかと思ってしまいます。

私の打ち方としては、朝並ぶというより、だいたい14時ぐらいまでのデータを見て「今日、全体的に良さそうだな」と思ってから行きます。なので、あまりこういう動画は関係なくデータを見て行くという打ち方が多いです。

──学生さんたちは全体的にそういう感覚だと思いますか?

廣瀬:実戦動画を参考にするかどうかは、本当に人それぞれな気がしています。学生全員がこうです、とは言い切れないです。ただ、Xなどから情報収集している人は多いので、逆にそういった点はあまり考えていない人も多いのではないかと思います。

 

羽根モノは「怖い」「見かけない」「紹介して欲しい」


──
続いては羽根モノについてです。SANKYOの「KUGITAMA」とゲームセンタータンポポがコラボし、羽根モノ20台でパチンコの原点を体験できるイベントが行われました。みなさんは羽根モノを知っていますか?

▲東京都福生市にある「ゲームセンタータンポポ」では、レトロ羽根モノ機20台を揃えたメインボックス「KUGITAMAエリア」が設置されました。

下采:知ってはいるのですが、打ったことは一度もないです。何度か少し打ちたいと思ったことはあります。ただ、いつまでたっても当たらない可能性があるのが恐ろしいなと思って、やったことはないです。

──普通のデジパチ系と羽根モノ系で、その「当たらなさそう」という判断の違いは何なのですか?

下采:デジタル系は「319分の1」などの確率が表記されているので、何十時間でも何百時間でも打っていれば、いつかは当たるという安心感があります。羽根モノはやめ時が分からなすぎて少し怖く、手を出していないという感じです。

──羽根モノはお金を使わないというイメージはありますよね?

下采:そうですね。ただ、そのイメージがまだ実感できていません。

──確率が表記されているデジパチの方が、安心感があると。この視点はすごいですね。羽根モノは1万円あれば相当な時間遊べますよ。

下采:まだ羽根モノを打っていないので理解できていない、ということかもしれません。

──金海さんは、羽根モノに対してどんな感覚がありますか?

金海:少しだけ友達に誘われてやったことはあります。ただ、普段いろいろなお店に行ってもあまり見かけませんし、遊ぼうかなとなったら、羽根モノがあったとしても普通のパチンコを選ぶことが多いです。僕はアニメなどがパチンコになっているものが好きなので、あまり羽根モノは見かけないですね。

──好きなタイアップのアニメやゲームのコンテンツが、羽根モノとして出たら打ちたいですか?

金海:興味のあるものや好きなものだったら「少しやってみるか」ときっかけにはなるかもしれません。そうでもないと、なかなか羽根モノに無理して座ろうとは思わないです。

──廣瀬さんは羽根モノを打ったことがありますか?

廣瀬:1回連れて行ってもらって打ったことがあり、すごく面白いなと思いました。

──羽根モノ、面白いですよね。

廣瀬:僕はスロットをたくさん勉強するほどの熱意はなく、パチンコのように完全に運だけで勝ちたい気持ちはあります。ただ、あまり負けたくはないので羽根モノはちょうど良いです。今のパチンコが4円や1/319などで荒いからこそ、羽根モノは理想的な形かもしれません。

ただ、完全に運だけで当てたいなら、1パチの方がうれしいなと思ってしまう部分もあります。昔の羽根モノだと、当たったら次はこっちに入れなければいけない、右のハンドルをうまく使わなければいけない、というものがあるじゃないですか。それがゲーム感覚で良いという人もいると思うのですが、僕は少し大変に感じてしまいます。

結局、ノンユーザーやライトユーザーに羽根モノが刺さっていないのは、誰かが紹介していないからだと思います。台数も少ないですし、小難しそうな気もします。

──たしかに、知らない人からすると確率が見えにくいかも。

廣瀬:そうです。パチンコは数学で収まりますが、羽根モノは知らない人からしたら天文学的な数値にも見えます。

──おおよそ何分の1ぐらいで当たるという表記があれば、また少し感じ方は違うのかもしれませんね。

廣瀬:自分でやるのが一番早いのではないでしょうか。だいたい2000円で1回ぐらい当たりますね。

──羽根モノは“脳汁”の効率がすごくいいですよね。ちょっとした脳汁が1000~2000円で出せます。

廣瀬:そうですね。脳汁の効率はすごく良いと思います。

──「羽根モノ」「パチンコ」、という言葉的な区分けをしているのですね。

金海:僕は詳しくないので、そういうふうに別物という感覚なのかと思いました。

──ニュースにあったこういうイベントがきっかけで、羽根モノを打ちたいとは思いますか?

下采:申し訳ないですが、私はあまり興味が出ないかもしれないです。

金海:僕は「たまには気分転換でやるか」くらいだったらという感じです。

 

「パチンコ業界団体相関図2026」を見て


──最後は少しお勉強的な話です。パチンコ業界には、全日遊連や日工組、日遊協、健全化推進機構など多くの団体があります。最新の「パチンコ業界団体相関図2026」が公開されましたが、みなさんはどれくらい知っていますか?

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金海:日遊協、日工組、全日遊連あたりは聞いたことがあります。学遊連の活動で昔の台に触れる機会があって、そこで聞いたことがあります。ただ、相関図を見てみると、知らない団体もかなり多いですね。青い枠のところなど、リサイクル協会など「そういうものもあったのだな」と思いました。最初に見た時は、こんなに団体があるんだと驚きました。

──廣瀬さんはどうですか?

廣瀬:リサイクル協会は見たことがありませんでしたが、それ以外はだいたい見たことがあります。学遊連では毎年勉強会があり、そこで21世紀会や全機連、それに関連する団体を紹介してもらう機会があります。その関係で知ったというのもありますし、MIRAIさんや日遊協さんに関しては会合のパネルディスカッションに出たことがあるので、その関係でも知っています。

──学遊連では勉強会などもしているのですね。

廣瀬:そうですね。例年やっています。でも、それがなかったら知らなかったと思います。

──下采さんはどうでしたか?

下采:私も学遊連の勉強会ではほとんど見たのですが、その前の記憶に立ち戻って何を見たことがあるかと思ったら、貯玉保証基金です。たぶん、この団体しか見たことがなかったと思います。

──貯玉保証基金は、どこで知ったのですか?

下采:以前パチンコを始めたての時に会員カードを作って、少し貯玉をしてみたんです。その時に「これでもし明日ホールが火事になったらどうなるのだろう」と思って、一度ネットで調べました。その時にちょうど目にしたという感じです。

廣瀬・金海:(笑)

──いきなりそこまで考えるのはすごいというか、かなり実用的なきっかけですね(笑)

下采:たしかにそうですね(笑)。知っている団体は、勉強会の前はそれぐらいでした。

 

3つのニュースで一番印象に残ったものは?


──今日は、ホールの規模や実戦動画の話、羽根モノの話、業界団体の話をしました。この3つの中では、どれが一番興味深かったですか?

廣瀬:僕は最初の実戦動画の記事が、聞いたことのない話だと感じたので面白かったです。そういう人もいるのだなというか、こちら目線ではない事実もあるのだなと驚きました。普段「どういうSNSを見ていますか」という質問はよくされるのですが、「実戦動画からどういうものを得ますか」という質問はあまりされたことがなかったので目新しさがありました。

金海:最初の方に話していた、ホールの選び方についてが一番興味深かったです。自分の周りだとパチンコを打っている人があまりいないので、他の人がどういうことを考えて選んでいるのか、これまであまり知ることがありませんでした。そこを聞けて良かったです。

下采:私は一番最後の業界団体の図です。私は就職先としてパチンコ業界をかなり考えていて、学校の授業で業界地図の分厚い本を見ながら、なんとかパチンコ業界を探そうとしたことがあるのですが、なかなかたどり着けませんでした。今回の相関図を見て「まさに私が探していたのはこれだ」と思って、ビックリしました!